カイコーができるまで

【後編】名もなきスペースの名前が決まり、ロゴができるまでの話\ロゴできたよ!/

さぁさぁ、あやうくまた1ヶ月間が空いてしまうところでした!長浜カイコーのアートディレクター石井です。

 

前回は、スペースの名前が決まるまでを書きました。

今日は、その名前をデザインに落とし込むまでのお話をしたいと思います!
どうぞご笑覧を。

 

カイコーのルーツを辿りカタチに表す

 

前回のネーミングをつくる回でもお話しました、長浜 X クリエイティブの玄関口のルーツはにあります。

 

開港(カイコー)とひとえに言っても日本全国どこでもしてるわけで…(横浜開港なんてもっとデカくて知られてしまっていますしね…字面も似てるし。)

 

この場所を象徴するロゴをつくるには、長浜、琵琶湖、もっと言えば湖水の開港としてのオリジナル感を追求していく必要がありました。湖水の港でこれほど大規模なものって全国的にはないんですよね。

 

 

(引用:https://www.e-nagahama.com/amenity/1000/288.html)

 

 

 

その姿の象徴のひとつとしてあったのが、丸子船です。丸子船とは、琵琶湖に浮いていた木造の舟で、船底は平べったい”扁平な形”をしています。日本海からやってくる物資などを敦賀から引き入れ、琵琶湖最北の塩津まで運び、そこから琵琶湖湖上を渡り、西へ東へ。

 

かつて琵琶湖最北の塩津には最大級の港がありました。港が開かれていて、そこからこの舟が行き来することによって文化が造られていった、主役的キャラクター。モチーフとしてはもってこいなので、アイデアの中にこの舟を入れるとします!

 

 

 

帆を上げろ!追い風を受けるロゴ

 

ちなみに、こういうデザインの提案をする時ですが、一案だけ持っていくということはありません。(あくまで僕の場合ですが…。)これだ!と思うアイデアやデザインがあっても、みんなに同じように響くとは限らないからです。

 

スベったらまた同じだけ待ってもらわなければいけないですからね。

 

 

(内股…)

 

 

どう進めるかというと、これだ!と思うコンセプトをいくつか作ってから、それぞれにデザイン案を作っていきます。たとえば、方向性Aにつきデザイン3案 X 方向性B、C、D…とまぁお蔵入りになるデザインの方が多いわけですが、みんなかわいい僕の子です。笑

 

脱線しました。このアイデア案の話に戻りましょう。
舟をモチーフにしよう!と思っても、それだけじゃ芸がない。というか丸子船をそのままロゴにしても長浜カイコーとしては意味がわからないので、丸子船エッセンスを抽出していきます。

 

長浜カイコーの役割はクリエイティブの玄関口になることです。ここへ来た人、出ていく人は追い風に乗って、やりたいことを実現してほしい。という想いがあります。長浜カイコーという港に、人や文化が舟によって運ばれてきて、追い風に乗って外洋に出る。そんなイメージ。

 

その形を色々と試すと、こうなりました。

 

 

 

 

 

エッセンスは独特な形をした帆と、前に向いて走るような傾斜のついたタイポグラフィに注ぎました。実はアイコンも変わってます…。

 

今回も長浜カイコーチームのメンバー(アニキチームと女子大生チーム)のみんなにあぁだこうだご意見もらいながら決めていきました。さぁ船出!船出!ここまで読んでいただきありがとうございました!